「たられば」
[連語]《「もし…していたら(したら)、もし…していれば(すれば)」の意》事実とは無関係な仮定の話。また、事実とは異なることを仮定してする後悔。してもしかたがない話という意味で使われることが多い。

投資家であれば、皆さん1つや2つの「たられば」話を持っているかと思いますが、今日はそんな話でもしてみます。

時は2009年3月
AKIはとある銘柄への集中投資で悩む日々を送っていた。
銘柄名は「フージャースコーポレーション」
マンションの建築・販売を生業とする会社(マンションデベロッパー)である。

当時、マンションデベロッパーはリーマンショックの直撃を受けており、多数のマンションデベロッパーが倒産する散々な状況であった。
フージャースも特損につぐ特損で大赤字、決算書には「継続企業の前提に関する 重要な疑義」が記載され、市場では倒産間近と見られていた。

しかし、AKIはフージャースが他のマンデベとは異なる違和感のようなものを感じていた。
それは銀行の支援を取り付けていたことである。
銀行はフージャースの借入金返済の延期を受け入れており、そのおかげでフージャースは倒産を免れていたのである。

企業は赤字であっても銀行がお金を貸してくれている間は倒産はしない。
自分の経験では、「企業が倒産する時=銀行がお金を貸さなくなった時」である。

マンデベがどんどん倒産しているのに、メインバンクはフージャースを見捨てていない。
このメインバンクすごいな、と思ったのと同時に、銀行を納得させた廣岡社長は相当な人物だな、と思ったものである。

フージャースはこの危機を乗り切るのではないか

2009年3月の株価は800円程度、最高値25万円から見ると紙屑のような金額になっている。
倒産しなければ、安くても1万円くらいまでは復活するはずで、相当の投資チャンスである。

これは勝負する時ではないか!?
そんな思いが頭の中を駆け巡る。

当時は投資資金がほとんどなく、捻出できる資金は200万円程度だった。
それでも2,500株ほど購入できたのである。


そして今、フージャースの株価は1,593円
ただしフージャースはホールディングス化で投資単位が変わっており、投資単位変更前に換算すると159,300円となる。
株価は約200倍

フージャースはリーマンショックを乗り切り、鮮やかに復活したのであった。

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