最近、ブログやツイッターで、バランスファンドへの投資の是非が取り上げられてます。
どうやら先日開催された「つみたてNISA Meetup 女子部 in 東京」で、バランスファンド論争があったようです。
バランスファンドへの投資は昔から賛否がある話題です。
今回はバランスファンド肯定派のカンさんと否定派の山崎さんの間で、論争となったようですね。
バランスファンド投資に対する批判は昔からありますが、その主な理由は3つあります。
1.投資に対する理解が不十分となる。
アセット・アロケーション(資産配分)を自分で決める必要がないメリットがあるが、反対にアセット・アロケーションやリスクの理解が十分でなくとも投資が出来てしまうため、投資に対する理解が不十分となる恐れがある。
2.運用が非効率的
リバランスを頻繁に行うため、リターンが下がる。
また、非課税口座で投資をする場合に、リターンの低い債券にも投資をすることなるため、節税メリットを十分に活用できない。
3.国内債券に投資をするべきではない。
日本の国債はマイナス金利であるため、リターンがほぼ0%になっている。
将来、マイナス金利政策が解除された場合、国内債券投資で損失を出すことになる。
これらの批判はもっともな話であります。
ベストな投資を狙うなら、これらを考えて投資をする必要があるでしょう。
ただ、私は思うのは、
投資はベスト以外は全否定されるのか?
ということ。
投資ではベスト以外は許されないのでしょうか。
私は、投資ってベストを追求しなくてもいいんじゃないかと考えています。
2位ではダメなんですか?じゃないですが、
ベストでなくともベターであればいいんでない。
と思うんです。
そんなことを思っていたところに、交流のある初心者投資家さんからこんなメッセージを頂きました。
投資初心者の気持ちがひしひしと伝わってくる文章でしたので、少し長いですが全文を掲載します。
「特定口座、iDeCo、つみたてNISAの特徴を理解し、それに最適なアセットクラスを見極め、自分が良いと思ったアセットアロケーションを構築し適時リバランスしていく。」
ベテランのインデックス投資家には出来て当たり前の内容
しかし、これを初心者が完全に理解して実行するのはかなり難しい。
初心者にとって、この文面だけでも知らない用語だらけですからね・・・。
投資初心者にここまでのハードルを超えさせる必要があるのか?
私は必要ないと考えます。
投資初心者の声にあるように、
「初心者は、口座開設するだけでもドキドキするんで、一つ一つが結構なハードル」
なわけです。
なんとなく、リスクであるとかアセット・アロケーションであるとかリバランスであるとか理解できたとしても、完全に理解して実行するには、かなり高いハードルを超えねばなりません。
このハードルを越えることができる初心者は皆無、とまでは言いませんが少数でしょう。
ハードルを越えることができない人は投資をしてはいけないのでしょうか?
投資信託とは、投資に不慣れな投資初心者のためのツールのはずなのに、その初心者を排除してしまうのでしょうか?
投資はやりながら勉強していくものです。
勉強には時間が必要だから。
初心者は必要最低限の知識を身に付けたら、あとはやりながら少しずつ勉強していけばいい。
そして、アセット・アロケーションやリバランスの完全理解が、初心者に必須の知識であるとは考えていません。
そんなことに悩み壁を感じて投資を遠ざけてしまうより、詳しくは分からなくてもまずはやってみて、体験する中で少しずつ学んでいけばいい。
バランスファンドを使うことで、
投資に対する敷居が下がるのであれば、
それはもう使っていいと思うんですよね。
ベストな投資ではありませんが、全自動でやってくれるバランスファンドは、ベターな投資ができる優れたツールです。
また、バランスファンドのライバルは個別のインデックスファンドではない、とも思います。
ライバルとなるのは、
・宝くじ
・ギャンブル(競馬やパチンコ)
・貯蓄型保険
といったものです。
難易度の高いアセットアロケーションやリバランスを理解するよりも、これらライバル商品の粗悪さを理解する方が遥かに重要です。
そして、それらに代わるバランスファンドという優れた商品があることを知る方が、一般人にとっては有益です。
投資を始めることにより、
・経済のダイナミクスを感じる。
・自分が働かなくてもお金が増える。
こういう体験ができるようになります。
新しい世界を知ることが何より大切だと思うのです。
個別ファンドかバランスファンドか、そんなことは些細な問題でしょう。
どうやら先日開催された「つみたてNISA Meetup 女子部 in 東京」で、バランスファンド論争があったようです。
バランスファンドへの投資は昔から賛否がある話題です。
今回はバランスファンド肯定派のカンさんと否定派の山崎さんの間で、論争となったようですね。
「つみたてNISA Meetup 女子部 in 東京」にゲストとして参加しました
わたしは、ひとつの【方法論】として、★ バランスファンドというタイプの投資信託を、「3つの窓口」すべてに当てはめることってアリだと思います。
そうすることで、『リ・バランス』という名のメンテナンス作業から解放され、投資が同じ姿勢で長く続けやすくなると考えます。
あっ、この旨を発言した後、山崎さんから集中砲火?を浴びたのですが・・(笑)
初心者向きはウソ。バランスファンドの7つの注意点
中身を把握して運用するにはバランスファンドではなく個別の資産に投資するファンドに自分で金額を決めて投資するほうが良い。また、中身が把握できていない状態で漠然とバランスファンドに投資することがいいとは思えない。初心者だからといって、投資家を馬鹿にしてはいけないと、筆者は思う。
バランスファンドに対する批判
バランスファンド投資に対する批判は昔からありますが、その主な理由は3つあります。
1.投資に対する理解が不十分となる。
アセット・アロケーション(資産配分)を自分で決める必要がないメリットがあるが、反対にアセット・アロケーションやリスクの理解が十分でなくとも投資が出来てしまうため、投資に対する理解が不十分となる恐れがある。
2.運用が非効率的
リバランスを頻繁に行うため、リターンが下がる。
また、非課税口座で投資をする場合に、リターンの低い債券にも投資をすることなるため、節税メリットを十分に活用できない。
3.国内債券に投資をするべきではない。
日本の国債はマイナス金利であるため、リターンがほぼ0%になっている。
将来、マイナス金利政策が解除された場合、国内債券投資で損失を出すことになる。
これらの批判はもっともな話であります。
ベストな投資を狙うなら、これらを考えて投資をする必要があるでしょう。
ただ、私は思うのは、
投資はベスト以外は全否定されるのか?
ということ。
投資ではベスト以外は許されないのでしょうか。
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投資初心者の声
私は、投資ってベストを追求しなくてもいいんじゃないかと考えています。
2位ではダメなんですか?じゃないですが、
ベストでなくともベターであればいいんでない。
と思うんです。
そんなことを思っていたところに、交流のある初心者投資家さんからこんなメッセージを頂きました。
投資初心者の気持ちがひしひしと伝わってくる文章でしたので、少し長いですが全文を掲載します。
初心者は、口座開設するだけでもドキドキするんで、一つ一つが結構なハードルなんです。
リバランスとか色々用語を見聞きするけど、とりあえず面倒くさくないやつ、で選んでしまう部分あるし、バランスファンドだとリバランスやってくれるみたいだし、ってな感じで買ってますけどねぇ。ダメなのかしら。
私は、始める前も始めてからも、色んなこと言ってる人読んできたけど、結局読んでも完全に理解出来なかったんですよ。
だから、今の自分に理解出来てる中で、やってもいいと思えること、やれることやるしかないと結論出て、だから結局積立ニーサもセゾンになっちゃったわけで。
リバランスとか理解出来て実行出来たら、多分積立ニーサでセゾン選んでないんですよね。
もうちょっと幅を広げて欲しいというか、私は始めたけど、例えばうちの会社で今度積立ニーサやりたいって言ってる人は、こんな話を聞いたら多分、分からないからやっぱやめとこ。になると思うんです。
例えばリバランスも、やれるようにならないとダメというか、分かってないとダメだよ。ってのは分かるけど、分かるのとやれるかってのは、恥ずかしいけど別問題だと思うんです。
よく分からないけど、バランスファンドでいいんでしょ?っで始めてもいいと思うんです。
セゾンのセミナーに行くと、概ねこんなこと言われます。
それでやってみて、マイナスになって嫌だと思ってやめるのも自由。責任も当人にある。
もうちょっとやって見ようって続けるのだって自由。
始めなかったら、マイナスになった時の気持ちも、プラスになった時の気持ちも分からないままだから。
いきなり個別株やるよりは、バランスファンドで千円でも買ってみたほうがよっぽど体感すると思うんです。
そこから、リバランス、アセットアロケーション気になりだして、出来るようになればなお良し。
私みたいに分からんくせにウダウダやってる人もいる。
でも、ウダウダやってても、今プラスなんだし、結局何の為にやってんのかっていうと、お金増やしたいからですよ。
勉強したくてやるんじゃなくて、お金増やしたいんです。
その為に勉強も必要は分かるけど、初心者ってほんとに初心者なんです。
でも勘違いしてほしくないというか、うまく説明出来ないけど、こんな私ですけど、インデックス投資の本一冊すら読まない人に、『セゾン買っとけばいいですよ』とは言わないです。
そのセゾン(以外でもなんでもいいからバランスファンド)に、当人が考えて(アセットアロケーション?リバランス?わからないけど、バランスファンドならやってくれるみたいだぞ?ってとこまでは)理解してバランスファンドに手を出さないと、そこは初心者が超えなきゃならない最低ラインだと思うんです。
ハードルの高さ
「特定口座、iDeCo、つみたてNISAの特徴を理解し、それに最適なアセットクラスを見極め、自分が良いと思ったアセットアロケーションを構築し適時リバランスしていく。」
ベテランのインデックス投資家には出来て当たり前の内容
しかし、これを初心者が完全に理解して実行するのはかなり難しい。
初心者にとって、この文面だけでも知らない用語だらけですからね・・・。
投資初心者にここまでのハードルを超えさせる必要があるのか?
私は必要ないと考えます。
投資初心者の声にあるように、
「初心者は、口座開設するだけでもドキドキするんで、一つ一つが結構なハードル」
なわけです。
なんとなく、リスクであるとかアセット・アロケーションであるとかリバランスであるとか理解できたとしても、完全に理解して実行するには、かなり高いハードルを超えねばなりません。
このハードルを越えることができる初心者は皆無、とまでは言いませんが少数でしょう。
ハードルを越えることができない人は投資をしてはいけないのでしょうか?
投資信託とは、投資に不慣れな投資初心者のためのツールのはずなのに、その初心者を排除してしまうのでしょうか?
少しずつやっていく
投資はやりながら勉強していくものです。
勉強には時間が必要だから。
初心者は必要最低限の知識を身に付けたら、あとはやりながら少しずつ勉強していけばいい。
そして、アセット・アロケーションやリバランスの完全理解が、初心者に必須の知識であるとは考えていません。
そんなことに悩み壁を感じて投資を遠ざけてしまうより、詳しくは分からなくてもまずはやってみて、体験する中で少しずつ学んでいけばいい。
バランスファンドを使うことで、
投資に対する敷居が下がるのであれば、
それはもう使っていいと思うんですよね。
ベストな投資ではありませんが、全自動でやってくれるバランスファンドは、ベターな投資ができる優れたツールです。
また、バランスファンドのライバルは個別のインデックスファンドではない、とも思います。
ライバルとなるのは、
・宝くじ
・ギャンブル(競馬やパチンコ)
・貯蓄型保険
といったものです。
難易度の高いアセットアロケーションやリバランスを理解するよりも、これらライバル商品の粗悪さを理解する方が遥かに重要です。
そして、それらに代わるバランスファンドという優れた商品があることを知る方が、一般人にとっては有益です。
投資を始めることにより、
・経済のダイナミクスを感じる。
・自分が働かなくてもお金が増える。
こういう体験ができるようになります。
新しい世界を知ることが何より大切だと思うのです。
個別ファンドかバランスファンドか、そんなことは些細な問題でしょう。
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積み立て投資をするかしないかが最も重要なことで、その方法についての理想論や理論上最適は、さほど重要ではないと思います。
毎月している貯金の一部を、投資に置き換えるというそれだけの行動ですから、リスク許容度がどうとか投資効率がどうとか、非課税枠を活用とかは後回しで良く、おまかせでできるならその方が良いという層は存在するでしょう。
山崎元さんはそこを勘違いしているか、理解する気がないか、もしくはわざと無視して喧嘩をふっかけているかのどれかだと思います。
ただしその発言にそれなりの説得力を持たせるためには、このように歯に絹着せぬ物言いでキャラクター作りをしておかないといけないでしょうね。