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耳が痛いぞ。



人気?のバリュー浪費家シリーズ、久々の第4弾です。

今回は日本の音響機器メーカーであるJVCの最高級イヤホン、HA-FW01を紹介します。


※いきなり読んでも意味がよく分からないと思うので、第1弾を読んだことがない方は読んでから見て下さい。
第1弾 バリュー浪費家「SONY XBA-A3」を買う。
第2弾 バリュー浪費家「AKGイヤホン N20U」を買う。
第3弾 バリュー浪費家「CAROT ONEイヤホン TITTA」を買う。



お気に入りのイヤホン SONY XBA-A3 を買って1年が過ぎました。

買ってからはこれまで読書か寝るかしかなかった電車、バスでの移動時間に『音楽を楽しむ』ことが加わり、楽しい時間に変わったなということをしみじみ思うようになりました。

XBA-A3が奏でる、柔らかくクリアに伸びる高音、ズンと響く低音に魅了されっぱなしの日々

大満足!なんですが、日々、使い続けるとちょっとずつ不満が出てきました。


どういう不満かというと、

長時間イヤホンを付けていると耳が痛くなる

というもの。


XBA-A3は3つのドライバーが搭載されています。
普通のイヤホンは1つなので、3倍音が良いわけですね(適当)

さらに、そのうちの1つは16mmという大きさ。
普通のイヤホンはこの半分も大きさはありません。
ポリープで言えば、10mm以上は手術で切除される大きさですよ(笑)

なので、XBA-A3はイヤホンにしては、バカでかく重いものになっています。


そういうわけなので、XBA-A3の大きさ・重さを支える耳穴には負担がかかってしまい、1時間も着けていると痛みで我慢できなくなる、という状態になります。


音が良いのはいいけど、身体にはよろしくないイヤホン・・・。


そういうわけで、音質はそのままに、もう少し着け心地の良いイヤホンを探すことにしました。





今年の秋は新製品の季節


イヤホン探しを始めようと思ったAKIに追い風が吹きます。

2大音響メーカーのSONYとJVCが新製品イヤホンを相次いで発表
この秋にモデルチェンジを行いました。

1年前のイヤホン選びでも、候補にSONYとJVCは最終候補に残りました。

私好みのメーカーが新製品を発表するとは運がいい。


ここ1年で発表された新製品も候補に入れて、着け心地の良いイヤホンを探すことにします。




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イヤホン選び



音質が良く、着け心地も良いイヤホンをゲットすべく、イーイヤホンに足しげく通い、先日行われたポタフェスにも行きました。


いろいろイヤホンを聴いて回った結果、候補は以下のようなものになりました。

SONY XBA-N3(30,000円)
JVC HA-FW01(40,000円)
DUNU DN-2002(50,000円)
アイリバー Astell&Kern AK T8iE MkII(110,000円)
AKG K3003(120,000円)
Unique Melody MAVERICK(140,000円)


一番高いものは14万円

もはやバリュー浪費家ではなく、ただの浪費家になっていますな。。。


ここ1年ほど、いろいろイヤホンを聴き続けた結果、自分の好みの音というものが分かってきました。

私、バランスド・アーマチュア型(BA型)のイヤホンは好みではないようです。

BA型の無機質で軽い低音はどうにも好きになれない。

上記で挙げたイヤホンは全てダイナミック型(D型)、ハイブリッド型(D型+BA型)になっています。


いろいろ検討を重ねた結果
音質で言うとMAVERICK、着け心地で言うならK3003がベストチョイス、という結論に達しました。


しかし、いかんせん値段が高すぎる。

10万円オーバーにバリューはないだろ。


というわけで、5万円以下の製品から選びことに。


最終候補に残った3機種のイヤホンたち。
SONY XBA-N3(30,000円)
JVC HA-FW01(40,000円)
DUNU DN-2002(50,000円)


この中で、DN-2002は最初に脱落となりました。

理由は着け心地が悪いから。
着け心地の良いイヤホンを探す企画ですからね。

音質も価格分のアドバンテージがあるとも思えませんでした。



残るは、SONY XBA-N3 と JVC HA-FW01の一騎打ち!

両機種ともに前モデルより着け心地を改善したことがセールスポイントになっています。





SONY XBA-N3を徹底解剖


それではまず、XBA-N3から見ていきましょう。

価格.COMの評価基準に従って評価していきます。

私の評価のポイントは、
・前モデルの合計3ドライバーから合計2ドライバーに減った影響があるのか。
・低音用は16mmから9mmに口径が小さくなっているが、きちんと低音が出るのか。

の2点です。


【デザイン】
前モデルのA3と比べるとコンパクトになって、見た目がすっきりしました。
価格を考えると高級感は可もなく不可もなくといったところですが、ちらりと見える真鍮はスケベ心があって良いですね(意味不明)

【高音の音質】
そつのない高音を鳴らします。パッと聴きは不満ありません。
ただ、細かく聴いていくと、A3で感じられた柔らか&クリアな高音とは少し違うかな、と。
聴き比べてようやくわかるレベルですけどね。

【中音の音質】
A3と比べるとボーカルが前に出るようになりました。
POPS好きには良い塩梅です。
反対にA3で感じられた高音の小さな音色を隠さない特性は失われた感があります。

【低音の音質】
A3より低音の音量は出ています。
なので、パッと聴きではドライバー口径が小さくなった影響はないように感じます。
しかし、じっくり聴き込んでみると、いわゆる重低音は出なくなっていますね。
A3の重低音から盛り上がっていく迫力ある低音が好みだったのですが、これは完全に失われてたようです・・・。

【フィット感】
文句なく良くなっています。
コンパクトにしたのはフィット感をよくするためですが、これなら長時間の使用も問題なさそう。

【総合】
SONYらしい音質はそのままに、コンパクトにブラッシュアップされた製品になりました。
初めてSONY製品を聴いた方であれば、十分満足できるイヤホンだと思います。
しかし、前モデルであるA3を持っている私からすると、コンパクトさを手に入れた代わりに音質は犠牲になったかな、と感じるところはあります。
聴き比べないと分からない微少なレベルではありますが、分かってしまうのも事実ではあります。。。





JVC HA-FW01を徹底解剖


次に、HA-FW01を見てみましょう。

価格.COMの評価基準に従って評価していきます。

私の評価のポイントは、
・コンパクトになったことにより着け心地、音質がどう変化したのか。
・前モデルでは出過ぎと感じていた低音が抑えられているか。

の2点です。


【デザイン】
WOODの感じられる筐体はGOODです。
しかし、イヤホンの背面に大きくブロック体で書かれたJVCというロゴはどうなんだろう?と思います。
もう少し高級感のあるロゴに出来なかったものか。
また、ケーブルのジャック部分がストレートになっていますが、断線のリスクを考えるとL字にして欲しかったですね。

【高音の音質】
D型1基にも関わらず伸びのある高音を聴かせてくれます。
これは凄い。XBA-N3と比べても遜色ありません。

【中音の音質】
ボーカルは遠くもなく近すぎることもなく、絶妙な音量です。
WOODらしい温かみのある音色で、不満はありません。

【低音の音質】
低音の量は、前モデルのFX1100やFX850を比べると減っており、適量になりました。
私は前モデルの低音は量が多すぎて、聴き疲れや中高音をマスクしていると感じていたので、良い方向に改善されました。
タイトでありながら重厚感も感じることができ、良質な低音を奏でています。

【フィット感】
若干コンパクトになったのと、本体とイヤーピースを直線状にせず角度を付けることにより、フィット感は大きく改善しています。
XBA-N3と比べると若干落ちますが、XBA-A3からは大きく改善しそうです。

【総合】
このイヤホンの最大の特徴は音場の広さです。
コンサートホールで聴いているような感覚になります。
この広さはイヤホンでは味わえないレベル。
ヘッドホンに匹敵するかもしれません。

音場の広いイヤホンと言えば、前に紹介したCAROT ONEのTITTAがありますが、あれとは違いどこで音が鳴っているかは分かる、方向感のある音場の広さです。
TITTAの音場の広さは不自然なくらいですので、この音場の広さが正統派と呼べるでしょう。

ダイナミック1基ということもあり、特別に解像感が優れているというわけではありませんが、不足ないレベルは保っており、総合力はかなり高いイヤホンだと感じました。





バリュー浪費家「JVC HA-FW01」を買う。


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XBA-N3にするか、HA-FW01にするか。

ハイレベルの争いなので悩みました。


XBA-N3は私好みのSONY音質をきちんと引き継いでいますし、フィット感もいい。

これでも十分満足できる製品ですが、

・前モデルと比べると音質が向上したとは言えない。
・SONY音質はA3で味わうことができる。


一方、JVC HA-FW01には、

・前モデルの弱点であった低音が改善されている。
・音場の広さがとんでもない。


というメリットがありました。


どうせ買うなら新しい音色を体験できるイヤホンかな、と考え

今回はJVC HA-FW01をチョイスしました。


FW01にはFW02とFW03という兄弟機もあるんですが、
試聴したところ、
・02は01から低音を出なくしたモデル
・03は02から高音の抜けをなくしたモデル
という結果だったので、音質を落とさないことを考慮すると、フラッグシップであるFW01以外の選択はあり得ません。

FW02はXBA-N3と同じ価格帯の商品ですが、この両者ならXBA-N3の方がいいでしょう。

XBA-N3も十分に高音質ですし、価格が1万円ほど安いのでコスパで言えばFW01より上だろう、ということは申し添えておきます。