家族

子供は負債について過去2本の記事を書きましたが、まだ少し言い足りないところがあるので、第3弾目をいきたいと思います。

【過去記事】
お金持ちになりたいなら子供は作るな!
やっぱり「子供は負債」だろ



やっぱり「子供は負債」だろ、を書いたあと、ヤフーにこんな記事が掲載されていました。

工場勤務17歳女性が「風俗嬢」を希望する理由
定時制高校に通う女子高校生17歳
現在、夜間に高校へ通い、昼間は食品加工工場でアルバイトをしている。
彼女が7歳の時、両親は離婚。その後、母と弟2人との4人暮らしを始めたが、苦しい生活だったため、離婚から3年後、母は知り合いの男性を頼り、5人での暮らしが始まった。
だが、彼女と母親の内縁の夫との関係は悪く、ケンカや口論が絶えなかった。
彼女は中学校卒業と同時に定時制高校に進学し、一人暮らしを始め工場でアルバイトをしている。アルバイト収入は月に9万円ほど。
彼女の希望は「早く18歳になりたい。風俗店で働けるようになるから、おカネに困ることもなくなるでしょ?風俗店でおカネを稼いだら、専門学校にも行けるかもしれないし」


こういう悲惨な事態は防げないものだろうか。
・悪いのはお金を稼ぐことができない母親?
・それとも、彼女を受け入れることが出来なかった母親の内縁の夫?

1つ確実に言えることは、お金があればこんな事態にはならなかったということ。





「ミクロ」でみる「子供は資産」


紹介したケースで果たして「子供は資産」と言えるのか考えてみます。

まず、子供のために衣住食を母親は用意しなければなりません。
当たり前の話ですが、子供を育てるためにはお金が必要になりますね。

お金が必要だから稼がないといけないんですが、ここでまた問題が出てきます。
小さい子供の面倒を見なければならないので、労働時間を十分に取ることができません。

お金が必要なのにも関わらず、お金を稼ぐことができない状態に追い込まれます。


それなら、ハードワークをしなくても十分な収入が得られる仕事をすればいい。
いや、投資をしたら儲かるんだから、投資でお金を稼いで生活すればいい。
という結論になるかもしれませんが、世の中そんなに甘くはありません。

一部の才能のある人は可能かもしれませんが、ほとんどの人はそんなこと出来ません。


じゃあ、子供に働いて貰えばいいのか?
確かに昔はそうだったようです。
小学生にもなると、子供は親の仕事を手伝っていました。
親にとって子供は貴重な労働力だったので、自然と多産になった面はあると思います。

しかし、現代は子供に労働をさせるのはご法度です。
昔と違い子供がお金を稼いでくれる、というのは基本的にありません。



これで、子供は資産と言えますか?
私は負債としか思えないけどなぁ・・・。



こういうことを書くと、そんな目先のことに囚われるな!というお叱りの言葉を頂くかもしれません。

子供が小さいうちはお金にならないかもしれないけど、大人になったら返してくれる。
だから、子供は資産なんだ、子供に投資しているんだ。

そういう反論がありそうです。


皆さんは親がしてくれたことのお返しをしていますか?


親は子供を育てるために2000万円とか3000万円のお金をかけています。
そのお金を子供は返しているのか?

子供が大人になれば社会に出て働き始めるので、300万円とか400万円の収入を得るようになります。
このお金をお父さんお母さん、育ててくれてありがとうと言って、親に全額渡すのであれば投資回収は早いかもしれません。

しかし、親が育てるのに使ったお金を返そうとする子供はほとんどいないんじゃないでしょうか。

就職して1人暮らしともなると生活費は嵩みますし、欲しいものもあります。
収入が増えてくる時期になると、結婚して子供ができる。


親に返せるお金なんてそんなに持っていない
と思うのは私だけ?。


いやいや、お金では返せないので役務で返します、という人がいるかもしれません。

それは素晴らしいことだと思います。

例えば、親が年老いた時には一緒に暮らして介護をします、というものですね。
介護を他人にして貰うと相当なお金がかかりますから、これは立派なお返しだと思います。

でも、これをする人ってどれくらいいるんだろう?とも思うんですよね。
最近は核家族化が進んでいますからねぇ。



このように、ミクロ(家族視点)でみた場合、子供を持つと

・キャッシュアウトは確実にある

のに対し、

・キャッシュインは甚だこころもとない

状態となります。


このような状態で果たして、
子供は資産と呼べるのか。
ちょっと難しいように思いますね。


私が「子供は負債」と述べたのは、こういう考え方に基づいています。



※注意事項
私の記事は「お金」という視点からみた子供論を展開しています。
ですので、お金で表すことのできない「子供の資産性」については一切考慮に入れていません。
その点はご了承下さい。





「マクロ」でみる「子供は資産」


これまで、過去2回の記事を含め、私は子供とお金の関係をミクロ(家族)の視点から見てきました。

ミクロ視点だと子供は負債になる、という主張です。


それではマクロ(社会)の視点で見るとどうなるのでしょうか?

これは私のブログを受けてお二人の方が書いたブログが参考になります。
子どもは負債なのか? いや,社会資本であろう
『子どもは負債』というブログ

お二人は子供を社会資本社会の公益に沿う資産という表現で、マクロでは利益になるという考えを披露しています。


私も同じ考えをもっています。


先ほど、子供が就職して収入を300万円得たとしても、それがまるまる親の手元に入るわけではない、と述べました。

しかし、マクロでは収入300万円は全額GDPに参入されます。

消費をするので個人消費は伸びますし、税金や社会保険料を払うので、いろいろな財源も増加します。


ミクロと違い、マクロでは子供はフル寄与するのです。


一部には生産性を生まない人も出てきますが、全体としては経済に好影響を与えるはずです。


社会全体でみると、「子供は資産」と言えるのではないでしょうか。

吊られた男さんは社会資本と言い、波乗り翼さんは社会の公益に沿う資産と言っていますが、この3つは表現こそ違えど意味は同じです。


子供が生れ育つことは、日本に住むものにとって経済的な恩恵を与えてくれます。

しかし、子供を産むのは社会ではなく家族です。

ところが家族の立場からみると、必ずしも経済的な恩恵があるとは言えない。

私はこのギャップが大きな問題だと捉えています。






まとめ


ミクロ(家族)とマクロ(社会)では、子供に関するお金の出入りが大きく異なっています。

親から見ると子供は負債なのに、社会から見ると子供は資産

こういう利益相反のような関係では、子供を産み育てるというインセンティブが弱くなってしまいます。


少子化の原因には様々なものがあると思いますが、お金が主要な原因の1つであることは間違いないでしょう。


そうであればお金の問題を解決するための、子育て支援対策は効果があると考えます。



保育園落ちた日本死ね
こんなのが流行語大賞に選ばれるような国、これはいかんでしょ。
保育園落ちた日本死ね!!!のブログ全文に書いてあるとおり、保育園に落ちたら収入も途絶えてしまうわけです。
子供が出来て出費は増えるのに、収入は激減してしまうとか、これは早急になんとかしないと。。。



なお、「子供を負債と捉えるのは誤りであり社会資本と捉えるべき」という意見もありますが、私はどちらも必要な認識だと考えています。

そうでなければ、子育て支援ができないと考えるからです。


子供は社会にとっての資産ですが、親にとっても資産であれば、子育て支援をする必要性は低くなります。

別にお金に困っていない人を支援する必要はありません。


そうではなくて

親は子育てにかかるお金や子育て支援の環境の悪さに困っている。

だから、子供を1人は作っても2人目を諦めたり、子供を持つこと自体を諦めてしまう。

これを解消するために、子供が増えることで便益を受ける社会全体が子育てを支援をしましょう。


という改善策が出てくるんじゃないでしょうか。


子供の「資産」の側面と「負債」の側面は、表裏一体の関係である。



以上で私の子供論を終わります。

私はこのように考えますが、皆さんはどのように考えますか?




最後に、私が考える子供を負債としない仕組みを再度紹介して、この記事を終わります。



子育て支援税、子ども手当案


国民全体から少子化対策費を徴収し、少子化に歯止めをかける。


目標とする出生率は2.1


出生率2.1を達成するために、ヒト・モノ・カネの物量投入を行います。


1.子育て支援
 子育て支援税を導入し、子育て支援を実施(約2兆円)
  ・不妊治療、幼稚園・保育所無償化、保育・教育環境の充実
   高校無償化、医療の充実、大学奨学金制度の充実etc
子育て支援税


2.子ども手当
 ・子ども保険、相続税を財源に子ども手当を導入(約19兆円)
 ・19歳未満の子供1人目より支給(月額70,000円)
 ・2人目以降に月額20,000を加算する。
 ・低所得者にはさらに月額20,000円を加算する。
 ・シングルマザーであっても、お金に困らない社会に。
子ども手当

総額21兆円規模の一大プロジェクトになりました。

子育て支援税は、所得税の1/5の税率
子ども保険料は、介護保険の3倍の保険料(労使折半)

に設定してあります。

なお、子ども保険は介護保険とは違い年齢制限を設けません。
健康保険と同じように若い世代の人からも徴収します。

ちなみに私の場合で、
・子育て支援税で月2000円
・子ども保険で月12000円(うち半分は使用者負担)
の合計14000円が毎月の負担増になります。


また、必要となる予算21兆円は子育て支援税と子ども保険料で賄うことができますが、子供の増加を見越して相続税を増税することで予備費も確保します。


子どもが3人いる家庭の場合、月に25万円の子ども手当が貰えます。
低所得者の場合は、そこからさらに6万円増額されます。


子供を高校卒業まで育てるには、1人につき2100万円以上のお金が必要と言われていますが、子ども手当により1900万円程度はカバーできる計算になります。
【保存版】子育てにかかる費用のすべてを解説しますより

これだけのカバー率があれば、金銭面では両親ともに働く必要性は低くなってきます。
夫婦のどちらかは専業主婦(夫)でも生活していけるでしょう。



というわけで、これで子育て環境を劇的に改善できるようになります。
これで少子化が解消されないなら、それはもう国民がそれを望んでいるわけですからどうしようもありません。