バリュー浪費家「CAROT ONEイヤホン TITTA」を買う。
恒例となりつつあるバリュー浪費家シリーズ、今回が第2弾になります。
株ブログであるのに、ほぼ株のことを書かなくなってしまいました・・・。
今は情熱が株よりオーディオに向かってしまっているようです。
株価がど〜んと下がったら目覚めるかもしれません(笑)
今回はイタリアの音響機器メーカーであるCAROT ONE(キャロット ワン)のイヤホン、Carot One TITTAを紹介します。
※いきなり読んでも意味がよく分からないと思うので、第1弾を読んだことがない方は読んでから見て下さい。
第1弾 バリュー浪費家「SONY XBA-A3」を買う。
なんか派手なやつ!
ヘッドホン・イヤホン病に罹患してから、eイヤホンに足しげく通う日々を送っている今日この頃
先日も特に買うものもないのに、eイヤホン散策を楽しんでいたわけですが、店内でふと目に留まったイヤホンがありました。
オレンジの筐体に、ブルーのイヤーチップ&コード。
こんなに派手な色合いをしているイヤホンはそうそうありません。
そりゃ目にも留まりますよ。
最近は、1万円以下の製品には興味がなくなってしまったAKI
TITTAは9000円のイヤホンなので、普段だとそのまま素通り、となるわけですが、なんせこの色合いです。
「どうせ大したことないんだろw」
と意味不明な上から目線なことを思いながら、手に取ったわけです。
これがTITTAとの出会いでした。
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なんじゃこりゃ!?
ネタ感覚でいつもの試聴曲を聴いていきます。
・Follow Me/E-girls
・At the End of the Day/Les Misearables 2010 Cast
・Signe/Eric Clapton
・ベートーヴェン: 交響曲 #7 イ長調, Op. 92 - 4./飯森範親: のだめオーケストラ
・Share The Love/THE Sharehappi from 三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE
さて、聴いてみるか・・・
なんじゃこりゃ!?
なんか凄いぞ!!
一番凄いのは、何が凄いのか分からないところ(笑)
とにかく初めて聴いた音質でした。
ファンダメンタル分析
それではCAROT ONE TITTAのファンダメンタル分析をしていきましょう。
【デザイン】 5点
オレンジの筐体にブルーのコードとイヤーチップが映えます。
イタリアらしい楽しいデザインでですね。
デザインは文句なしの5つ星でしょう。
【高音の音質】 5点
繊細な高音を鳴らすことができ、フルートの微妙な強弱を聞き分けることができます。
音の繊細さを手持ちのイヤホンで比較すると、XBA-A3>TITTA>N20という順番なります。
N20が直線的・平面的に鳴らすのに対して、TITTAだと音の強弱や余韻を感じることができます。
半面、キレではN20にも劣る印象です。
【中音の音質】 5点
高音と同じ評価です。
ボーカルが前面に出てくるわけでありませんが、後ろ過ぎるというわけではありません。
【低音の音質】 5点
ブーミーな低音と言えそうなんですが、それとは違う不思議な低音です。
わざとブーミーに仕上げているという印象を持っています。
ブーミーということはキレはないわけですが、その代わり音の広がりとか余韻が出てきます。
その辺りを狙った音質になっています。
音量は適量であり不足は感じません。
【フィット感】 4点
悪くはありませんが、高音質のイヤホンで感じる耳の中に貼り付く感じはありません。
可もなく不可もなくといった印象です。
【外音遮断性】【音漏れ防止】 1点
ほとんど遮音しません。音漏れは酷いです。
しかし、この遮音性のなさ、音漏れの酷さが、独特のTITTA音質を実現していると言えそうです。
【携帯性】 4点
小型のイヤホンなので問題ありません。
ただし、ケーブルは絡まりやすいので1点減点します。
総評です
満足度は満点の5点!
店頭でしばらく視聴し続けましたが、
なんか凄いけど何が凄いかわからん。
以外に答えが出てきません。
もう、こうなると気になって仕方ありませんよね。
その場でお買い上げして帰路つくことになってしまいました。
で、自宅に持ち帰って手持ちのヘッドホン、イヤホンと聴き比べまくりました。
いろいろ聴き比べて分かったことは、
TITTAは音楽に包まれる感が半端ない
ということ。
例えるならコンサートホールのど真ん中で聴いているような感覚です。
前後左右上下、360度から音に包まれます。
開放型のヘッドホンに近い鳴り方なのかもしれません。
遮音性が悪い、音漏れが酷いと書きましたが、そうでなければこの音質にはならないでしょう。
その代わり、オーケストラがどこにいるのかも分からないんです。
音の方向性が感じられません。
定位感がなく、音がどこで鳴っているのか分からない。
そういうイヤホンです。
今までイヤホンは高いものも安いものもたくさん聴いてきましたが、
こういうチューニングをしているイヤホンはTITTAが初めてです。
音がブワーと広がる、それがTITTAの特徴なわけですが、
反対を言うと、音にキレは全くありません。
なので、キレが必須であるロックやヘビメタを聴くと、音像がぼやけてしまい全く合いませんね。
TITTAを聴いたあとにN20を聴くと、キレがよくわかります。
正直なところ、TITTAの音色は王道ではないでしょう。
ぼやける、ブーミー、定位感がないetc
批判はいっぱい出来るし、嫌いな人もいるんじゃないかと思います。
TITTAを聴いたあとに先日購入したAKG N20を聴くと、
パッと聞きではN20が良いように思うんです。
キレがあって音像もはっきりしています。
でも、しばらく聴いているとなんだか物足りなくなる。
そんな感じです。
TITTAの広大な音場、イタリアンな明るく楽しい音色を聴くと、
質実剛健、真面目なN20では物足りない面も出てくるんですよね。
価格コムのレビューに、
【カンタービレ! ブラボー!!】
というコメントがあるんですが、まさしくそのとおりだと思います。
キレキレの音質ではありませんが、降り注いでくる音に包まれながら音楽を楽しむことができる。
こういう音質もありなんだな、ということをTITTAは教えてくれました。
一度聴いてみる価値はある一品です!
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と思いましが、そういうわけですか。お気持ちわかります。
私は最近ヘッドホンの聴き比べ病が治らず、昨日もヤマダ電機で聴き比べをやってました。
N60NCもようやくエージングが進み、納得できるようになったのですが、なんとも不思議な感覚にとらわれてます。私的にはもう少し高音の伸びがほしいって思うのですが、それでもわりと楽しく聞けるんですよ。圧迫感がなく音場が広めで、中低音がいい感じで鳴ってくれます。
試聴機をいろいろ聞いて思ったのですが、いい音と楽しい音って基準が違うような気がします。
オーテクの高級機は申し分ない音なんですが、面白みがないんですよねー。