バリュー投資と言えば、10年前は低PBR銘柄を買うのが定番でしたが、今では単純な低PBR銘柄に投資をしている人は見かけません。

ではどういう投資をしているかというと、次の2つに類別されると見ています。
・カタリスト投資
・パーシャルオーナー投資

の2つです。


統計により示されていることですが、低PBR銘柄は市場平均よりパフォーマンスが良好です。
ただし、これは低PBR銘柄が満遍なく上昇するのではなく、ほとんどの銘柄は株価が騰がらないが、一部の急騰した銘柄により達成されています。

全ての低PBR銘柄を買えるのであれば問題ありませんが、ほぼ全ての人は資金力に限りがあり不可能です。
よって、銘柄選択によっては株価の騰がらない銘柄を掴んでしまい、何年経ってもパフォーマンスはさっぱりということになります。

そのため、バリュー投資家はパフォーマンスを引き上げるために工夫をすることになります。


カタリスト投資は、株価を引き上げるカタリストがありそうな銘柄に投資をする方法です。
株価の起爆剤(カタリスト)になり得る、TOBやMBO、業績変化などをいち早く予測察知して投資をする方法です。
人が気付く前に投資をしないといけませんから、難易度の高い投資法です。
また、株価に火がつけばさっさと売却しますから、必ずしも長期投資にはなりません。むしろ、カタリストが不発であったという点では、長期投資は失敗と言えるでしょう。

この投資法の代表者の1人であるかぶ1000さん2012年運用総括のコメントが印象的ですので、リンクを貼っておきます。


いっぽう、バフェット流の優良銘柄を割安な時に買うパーシャルオーナー投資も健在です。
カタリスト投資のような当たればデカイ、と言った爆発力には欠けますが、業績の安定している銘柄を高配当を享受しながら、のんびりホールドする投資法も魅力的です。
長期投資になりやすいだけに、この投資法も銘柄の分析力が投資の成否を大きく左右します。

こなつさんつぶやきがこの投資法を象徴しています。


株価の下落リスクを下げるため低PBR銘柄買うことに両者違いはありませんが、収益の求め方は全然違う投資法になっています。
どちらが正解というのではなく、その人に合った投資法をチョイスするのが重要だと思います。


いずれにせよ、バリュー投資もそれなりに市民権を得ていますから、なんとなく低PBR銘柄を買うのはNGでしょう。
収益の源泉を求める工夫が必要です。

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