日本の農業は成長産業に変えられる
著者:大泉 一貫
出版社:洋泉社/価格:¥735
オススメ度:★★(最高は★★★)



【農業は衰退産業ではない!】
という考えもと、農業を成長産業へと転換させる方法を示した1冊

著者の主張は、
「日本の農業は、海外との競争を避けるための高関税と減反政策により、そのポテンシャルが封じ込められてしまっている」
というもの。

「構造改革を行い、自由に農業ができるようになれば、優秀な農業経営者が出てきて、農業を成長産業へと導いてくれる」という主張はもっともではないかと思う。

競争原理を導入すると脱落する農家が多数出てくるとは思うが、それが民主主義国家のあるべき姿であって、今のような「民生(社会保障)米価」が存在することはおかしいと思う。

農業が成長産業になると、農地にも賃貸需要が出てくる。
脱落した農家も不動産取得という不労所得の恩恵に預かれるのではないだろうか。


著者は、農業衰退の原因として
・政治力を最大限に駆使する農協
・「票と俵」のバーター取引を持ちかける国会議員
を挙げている。

しかし、私はバーター取引に応じている有権者(=農業従事者)が最も悪いと感じる。

現与党の民主党にしても、個別所得補償で票を金で買っているわけで、自民党と五十歩百歩である。

個別所得補償を続けても、農業は緩やかな衰退に向かうだけなのは明らかであり、価値のないバラマキとなってしまうだけである。


努力をすれば報われる農業に変革する、日本の農業が世界に打って出ることができるよう環境を整えることが、これからの農政には求められるのではないかと思う。


農業の現状と問題点を知る上で有用な1冊であるが、文章が淡々として面白みがないため、読み進めるのが少々苦痛なのが残念

評価は文章を減点することにして★★(2つ星)です。



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