ジパング再来 大恐慌に一人勝ちする日本
著者:三橋 貴明
出版社:講談社/価格:¥1,680
オススメ度:★★★(最高は★★★)


新世紀のビッグブラザーへというホームページ、ブログで経済問題の情報を発信している三橋 貴明氏の新刊です。


三橋氏の主張は、政府支出の拡大(国債増刷)により景気浮揚(GDP成長)を図るというもので、その主張は先日レビューした国債を刷れ!「国の借金は税金で返せ」のウソとほぼ同じです。


著者の景気浮揚策の柱となっているのは公共投資です。

公共投資はGDP押し上げ効果が高いため、不況下には欠かすことができない財政政策となります。

もっとも、最近の日本は公共投資=悪という風潮が異常なほどに強いですが、著者の主張は【輸出することができそうなインフラ産業を育成する】ことにより、投資対効果の高い公共投資が可能になるということです。
・リニア新幹線
・高度道路交通システム
・高効率船舶の実用化
 etc

世界各国は景気対策のために多額の公共投資を計上しており、これらの国に売り込むためにも、高度技術の確立は国を挙げて取り組むべきでしょう。

また、先日、静岡沖で地震があり、すわ東海地震かという騒ぎになりましたが、地震大国の日本にとって建物の耐震化は、国民の生命と財産を守る上で重要でしょう。

成熟国家となった日本では、これ以上の公共投資は不要という意見がありますが、公共投資はまだまだいくらでも必要であるというのが著者の主張です。


また、サブプライム問題における欧米のダメージの深刻さも取り上げられており、ダメージが比較的少なかった日本が、今こそ世界経済回復のイニシアチブを取っていかねばならないのではないでしょうか。
※欧米のサブプライム問題については、SHOEIの危機にて詳述


今度の衆議院選挙は、積極財政派の自民麻生と、緊縮財政派の民主鳩山の一騎打ちとなっています。
注:自民党は麻生総理により緊縮財政から積極財政に転換しています。

どちらが我々にとって豊かで幸せな日々をもたらしてくれるのか、よく考えて投票に行かねばなりませんね。
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