投資銀行が邦銀に屈した日
著者:北村 慶
出版社:東洋経済新報社/価格:¥1,680
オススメ度:★(最高は★★★)


名著「貧乏人のデイトレ 金持ちのインベストメント」の著者である北村氏が、リーマンショックについて解説した良書


2008年9月に起こったリーマンショックを発端とする世界的な金融危機で、金融界に起こった破綻や混乱、そして、報道では語られることのなかった金融危機に立ち向かった金融マンの奔走が克明に描かれている。

また、サブプライム問題の元となった金融バブルの創造と破裂の原因についても書かれており、サブプライム問題を知る書としても手に取りたい1冊となっている。


最後は著者恒例の【これからどうするべきなのか?】についても書かれている。

この中で、これまでの株価などの利ざやに利益の源泉を頼ったキャピタルゲイン投資ではなく、これからは「インカムゲイン」投資法を目指すべきであると書かれている。

誰だかよくわからないミスターマーケットから利益を得るのではなく、投資対象からの配当から長期的に利益得ていく方法は、王道というべきものであろう。

株式投資が生まれた大航海時代、株式は投資した対象から利益を得るものであったのだから。
スポンサードリンク
スポンサードリンク