株価が下がってつらい毎日ですが、こんな時だからこそ投資と投機について考察してみます。


投資とはどのような行為を指すのか?
投機とはどのような行為を指すのか?


というテーマを以前、2回掲載したことがありましたが、議論百出で結論が出ることはありませんでした。

投資、投機という言葉に明確な定義はないために起こる議論で、これからもこの議論に終わりはないのでしょう。


それでも敢えて投資・投機に対する定義付けに挑戦してみようとと思います。


今回の提示する定義は、
投資・・・投資対象先に投じたお金が経済活動に使われることによって得られる利益を、資金提供の見返りとして受け取ること。
投機・・・投資以外の要素により資金提供の見返りを受け取ること。

です。

1例をあげると、インカムゲインを利益の源泉と考える資産運用が投資、キャピタルゲインを利益の源泉と考える資産運用が投機、ということになろうかと思います。


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(続き)

この定義にも異論反論はたくさんあるとは思いますが、投資対象が株式ではなく不動産であれば、この考え方はしっくりきます。

不動産投資における収益の源泉は、物件から毎月得られる賃料と、最近まで不動産流動化銘柄が収益の源泉としてきた転売益の2つがあります。

賃料で採算が取れる運用は投資と言えるでしょうが、賃料で採算が取れず転売益が主な利益の源泉という運用は投資と呼べるでしょうか?私は投機色が強くなると思います。


投資対象によって投資、投機の定義が異なってくるのは私としては嫌なので(笑)、株式投資にも同じ定義を持ち込んでみることしました。


株式投資は○○株式会社という企業にお金を出資する場です。
当然ながら出資された○○株式会社からその対価を受け取るのが自然です。

ところが株式市場ではミスターマーケットからその対価を受けることが往々にしてあります。
投資として買った銘柄でも、株価の高騰により投資分だけではなく投機分の収益まで得ることができますから、複雑に入り交じってややこしいことも起こります。

しかし、最初から出資の対価を出資対象ではなく第三者(ミスターマーケット)から貰うことを前提としているというのは、一般的な常識から考えて変なわけで、これは投資とは呼べないのではないでしょうか。


こう考えると、株式投資を実践している人はかなり少なくなり、ほとんどが株式投機家ということになるでしょう。

バフェットのように企業を深く分析し、割安な時に買い長期渡り保有することで利益をあげる、という方法は難易度が非常に高くちょっとやそっとで出来るものではありません。


また、巷でよくいわれているインデックス投資なるものも、インデックス投機に分類される人が出てくるでしょう。

インデックス運用でも期待リターンであるとか標準偏差といったものを収益の源泉と考えている人は投機家、インデックスを構成する各企業が得る利益を収益の源泉と考えて資金を拠出する人は投資家になります。


私はインデックス運用において積立(ドルコスト平均)を採用していますが、この投資法には採算という概念は存在しないため、これは投機に分類されると思います。

また、今月からスポット買いを始めましたが、これは投機の中では投資に近いものになると考えています。
購入理由自体は安くなったから、という単純なものですが、これは企業が今回の荒波を乗り越えた後であげるであろう収益を考えると、お買い得な買い物になると考えているからです。



なんだかまとまりがなくなってしまいましたが、こういう風に分類すると
投資=善、投機=悪
と考えるのは全くナンセンスであり、両者の違いは利益の源泉の違いに集約されます。

シンプルな考え方なので、すっきりするのではないでしょうか?
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