不動産流動化銘柄のレイコフが破綻した問題ですが、角山さんが上手に説明してくれているので紹介しておきます。

レイコフのバランスシート(2008年3月22日)


レイコフに投資をする上で一番の注目点は、B/Sの【販売用不動産】という勘定科目でした。


この販売用不動産という科目には、仕入れたばかりの不動産もあれば、全然売れなくて売れ残っている不動産も入ります。

不動産会社は不動産を仕入れて販売することを目的としている以上、仕入れたての不動産がいっぱいあるということは良いことです。

販売用不動産が多い=悪というふうに決めつけるのはナンセンスだと思います。


問題になるのは、売れない物件を多く抱えた販売用不動産です。


レイコフは販売用不動産が急増していますが、買ったものの物件が売れなくて在庫を抱え込んでしまったことが倒産の要因です。


しかし、今だからこそ販売用不動産の急増が在庫の抱え込みだと言えますが、これは業績の悪化が見えてこないとわからないことでもあります。

仕入れと売れ残りを1つの勘定科目に入れられては、一般の投資家にはそれが良いことが悪いことかわからないのです。



今回のレイコフのような問題はどう回避するどうすれば良いのでしょうか?

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(続き)

それは、仕入れと売れ残りを別々の勘定科目に分けてくれている企業に投資をすることです。

そういった企業であれば、仕入れの増加と売れ残りの状況が誰の目にもわかります。


今回の話はマンションデベロッパーにも言えることで、私がフージャースにしつこく投資を続けている理由もそこにあります。

フージャースは、完成在庫の【販売用不動産】、仕入れ(土地)の【仕掛け販売用不動産】という風に、棚卸し資産を2つに分けてくれています。

これを一緒くたに棚卸し資産とされてしまうと、棚卸し資産の増加が好調な仕入れによるものなのか販売不振による売れ残りなのかさっぱりわかりません。


ちょっとしたことのように見えますが、両者の間には相当に長い開きがあることを、今回のレイコフ倒産事件が教えてくれたと思います。



※注:フージャースの問題点
フージャースの販売用不動産には、マンションの完成在庫と不動産流動化用に保有している不動産の2つが計上されています。
異なる質の不動産が1つの勘定科目に計上されていることは問題であり、きちんと2つにわけるべきでしょう。
来期はフェスタタウンという商業施設が完成しますし。
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