不動産流動化を手がけるレイコフ民事再生となったようです。

倒産理由としては、仕入れた物件に利益を乗せて売ることができなかった、というシンプルなもの。

不動産銘柄は有利子負債というレバレッジを利用して商売を行うため、売れなくなるとあっという間に倒産となってしまうのが特徴ですね。


それにしても、レイコフの四季報コメント

【好 調】不動産投資は粗利率低下ながら期初220億円の手持ち残抱え販売増が利益貢献。ファンド期末残高は28%増の2100億円を見込み、手数料等が漸増。人員増負担こなし、営業益続伸。無配続く。
【設 定】ホテル中心に開発推進、10億円の特別融資枠設定。鳥取砂丘での未利用地活用事業は白紙撤回。北マリアナ諸島ロタ島のホテルは直行便の新規運航がプラス。

好調なんていう文字が出てきています。
うーん・・・。

ZAi5月号の理論株価も101,000円(株価は2万円くらい)という高評価ですし。


不動産関連は営業CFがマイナスであることが普通であり、キャッシュフローによる判断が難しいところがあります。

しかし、レイコフについては2月27日付のIRに
第3回行使価格修正条項付新株予約権の発行(MSワラント)(第三者割当て)の延期のお知らせについて
というものがあるので、これが経営不振とそれによる増資失敗を現していたのでしょう。


マンションデベロッパーでも、グリーンシート上場企業の中には倒産したデベロッパーもありますし、不動産不況の影響がこれから表に出てきそうですね。

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(続き)

いつの間にやらCHINTAI1Q決算が出ていましたが、減収というのが気になります。

特に本業(単体)の売上は、前期2525→今期2317と約8%の減少と大きくなっています。

決算書には「サブプライムローン問題」とか「改正建築基準法の影響」とか書いていますが、
【そんなの関係ねぇ】
と思うんですけどね。

改正建築基準法なんて建物が建たなかったからといって、1Q期の賃貸物件数に影響があるはずはなく、むしろこれから影響してくるものでしょう。
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