バリュー投資 株の本当の価値を問う
著者:クリストファー・H・ブラウン
出版社:日経BP社/価格:¥1,680
オススメ度:★★(最高は★★★)



グラハム、バフェットを顧客に持ち、バリュー投資の名門投資顧問会社ツウィディ・ブラウンを経営したクリストファー・H・ブラウンが記した1冊です。


バリュー投資について書かれて本ですが、具体的な詳しい投資法は書かれている本わけではありません。
ですが、それだけに小手先のテクニックに走ったバリュー投資ではなく、骨太のバリュー投資を学ぶことができます。


・良い会社を買うこと。
・株価が悪材料で大きく下落している時に買うこと。
・株価が上昇するまでじっと耐えること。
・高値圏では買わないこと。


良い会社を割安な価格で購入し株価上昇を待つという、バリュー投資の根本なる基本やバリュー投資に取り組む心構えを教えてくれます。


邦訳も読みやすく解説もわかりやすいので、バリュー投資の入門書としてもおすすめです。

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(続き)

P110
私は、ビジネスがわかりやすくて、いつまでも需要が続きそうな企業にこだわっている。その最たる例が銀行である。人類は狩猟採集の放牧生活から抜け出して以来、銀行を必要としてきた。おそらく銀行は、最古の職業であり、最古の産業の1つだろう。いまのところ誰も銀行に取って代わる産業を発明することができない。われわれの金融資産が増加するにつれて、銀行も大きく発展する。その功績が認められることはめったにないが、銀行こそ偉大なイノベーターである。たいていの人は銀行のことを、面白みのない、古い経済の遺物だと思っているだろう。けれども、ATM(現金自動預け払い機)やデビットカードやクレジットカードがなかったら、われわれはどうすればいいのだろうか。おそらく、先進国に住む半分以上の人はATMが存在しなかった時代にそのような生活をしていたのか覚えていないだろう。



現在はサブプライム問題に大揺れの銀行業界ですが、生活に不可欠なものであり、消費者独占力を持っているという点では抜群の業種であることは事実ですね。
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