少し時期を失してしまいましたが、週刊ダイヤモンド6/16号金融商品の罠について書いてみます。


日本で販売されている投資商品は高コストであり、また運用会社や販売会社(販売員)は、消費者の利益よりも自身の利益を追求する傾向になる、と言った内容でナットクナットクなんですが、1つだけ気になる箇所がありました。

P67〜P68の
丸ごとおまかせすることになる「ターゲットイヤー」の無意味
という特集です。

この記事は最近、郵便局が販売を開始した野村資産設計ファンドや、マネックス証券のマネックス資産設計ファンドを対象に書かれたものです。
内容を要約すると、
・最適なアセットアロケーションは個々人のよって違う。
・アセットアロケーションは自身で考えるものである。

というものです。


個人的にはこの意見には賛成しかねるところがあります。
実際問題、投資する人は増えてきているんだと思いますが、じゃあ真剣に考えている人がどのくらいいるかというと、そんなには多くないでしょう。
ホームページやブログで投資について書いている人は、「投資=趣味」の人なわけで、一般の人とは違う人種です。

職場でマネックス資産設計ファンドを買い始めた後輩がいるんですが、難しいことはよく分かんないし考えたくもないけど、将来が不安なので投資をして資産を増やしたい、というタイプの人です。
若い人は給料も高くはないですし貯蓄も多くありません。少額の積立が資産形成のスタートなわけでして、こういう人にはバランス型の投信は良い選択肢だと思います。


バランス型ファンドがベストでないことは確かですが、仕事や遊びが大事な人が世の中にはほとんどですから、ほったらかしで資産運用が可能なバランス型ファンドも必要な存在ではないでしょうか?
世の中の全ての人がベストな資産運用を臨んでいるわけではない、ということは理解しておく必要があると思います。

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(続き)

あと、窓口の販売員が顧客よりも自身の利益を考えている、という記事があるんですが、販売員に顧客の利益を臨むには無理がありますよね。
会社から与えられた戦力で戦うしか方法がありませんから・・・。
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