SHOEIの会社説明会の動画がアップされていたので、早速見てみました。


SHOEIは一度倒産していて、そこから復活していた企業だったんですね。
社長の山田さんは見た目、普通のおっさんですが(笑)、三菱商事出身の優れた社長さんです。


以下、説明会のトピックを。


1.二輪車のプレムアムヘルメットに特化
  利益率の低いローエンド、ミドルエンドからは撤退して選択と集中。

2.世界シェアは53%、売上の8割弱が海外
  ライバルのアライと業界を2分しているため、価格競争が生じにくい。

3.市場規模は販売価格ベースで450億円
  市場が小さいため、高成長は望めない。しかし、新規参入の脅威も少ない。

4.キャッシュ製造マシーン
  現金40億円までは配当性向は30%だが、それ以上になれば50億円に引き上げる。
  40億円は地震など災害時の工場復旧費用として確保
  過去15年で180億円の負債を返済

5.圧倒的な業界シェアによる交渉能力
  ハーレー・ダビットソン、ヤマハ、スズキといった大手に対しても、受け取りは現金一括払いを要求、実現
  売掛金は販売店向けのものであるが、保険加入により貸し倒れの80%分はリスクヘッジ

6.原価は減少傾向、価格は上昇傾向
  業界唯一のトヨタ生産方式を採用し、コストを徹底的に削減
  付加価値のある新製品を投入することで、販売価格は上昇傾向。

7.生産のブラックボックス化
  高品質の維持と生産技術の漏洩を防ぐため、国内生産の徹底したブラックボックス化を実施
  株主言えど、工場見学は不可
  材料についても独占的な専用品の供給を受けており、他社の入手は困難

8.従業員重視の経営
  契約社員にもボーナスを社員と同じ月数支給。最近の契約社員問題とは無縁

9.安定と成長
  ヘルメットは耐用年数が3〜5年程度であるため、安定した買い替え需要がある。
  東欧や南米、ロシアなどの発展により、新興国の市場規模が拡大中
  アジア市場はまだまだ市場ではないという認識

10.好調な業績
  工場は土日も含めてフル生産状態。新製品好調もあり、計画以上の進捗状況


高いブランド力を有し、利益率も高い。
財務諸表も優等生です。
日本にこんな会社があったとは今まで知りませんでした。
不覚です。
スポンサードリンク
スポンサードリンク