こなつさんの今日のエントリ裏方最強カンパニー
タイトルを見た瞬間、これだ!と思ったんですが、入っていませんでした。
日経ビジネスはまだまだ甘いな。


さて、投資の話ですワン。
って最初の話題も投資の話でしたニャン。


今日は、経済的豊かさと為替の関係についてお話したいと思います。


gdp
この図は、日本の1人当たり名目GDPの推移を示しており、円通貨で示したチャートと、米ドルに換算したチャートが書かれています。


円表示のチャートは90年頃までは順調に伸びていますが、それ以降は頭打ちになっています。一方の米ドル表示のチャートの方は、70年初頭までは円チャートと同じでしたが、それ以降は円チャートを大きく上回る増加を見せています。
具体的な数字で比較すると、05年時点で
円チャート:約25倍
米ドルチャート:約70倍


このようになった理由は、だいたい皆さんおわかりだとは思いますが、日本の経済成長を映し出すように起きた、為替レートの円高です。米ドルに対する円の価値が高騰したために、米ドル表示では大きく増加したわけです。

なお、95年以降の米ドルチャートは、円安を反映する形で米ドル表示では減少する傾向にあることを示しています。


前にも書きましたが、新興国投資におけるメリットはこの為替レバレッジだと私は考えています。
最近は中国株に続きインド株のETFも取り扱われるようになりました。株価が暴落した時にでも買っておいて、あとは定年退職まで寝かせておけば、若い人は十分な老後資金は作れるのではないかと。



kawase
2枚目の図は、最近3年の主要通貨に対する円の推移を現しています。上向きの動きが円安、下向きの動きが円高を示します。


米ドルに対しては円高も時期もあるもののほぼ横這いです。
その他の通貨に対しては円安の傾向が動きが見て取れます。

最初の図と合わせると、米ドルについては名目当たりGDPは横這いですが、他の通貨に対しては名目当たりGDPは減少している言えます。ニュースでは米ドルレートしか報道されないので気付きにくいですが、グローバルに見ると日本の経済力は減少していると言えます。

長期的には為替は経済力を現す指標となります。
今の円安傾向は、もしかしたら日本の国力の低下を織り込み始めたのかもしれませんね。悲しい話ですが・・・。


日本人のほとんどは日本円で収入を貰っているので、円高のリスクというのは大きくありません。価値の上がるものを毎月貰うわけですから。
それに比べると円安のリスクというのは非常に大きいです。

我々個人投資家がリスクを低減させる方法は、やはり新興国を含めた外貨を保有することでしょう。
これからも円安傾向が続くのかどうかはわかりませんが、「アリとキリギリス」の【キリギリス】にはならないようにしたいものです。
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