フージャースが19.3期1Q決算を発表しました。

決算発表を見た感想としては、順調だけどどうするんだろう?です。


売上高  73.45億
経常利益 11.4億
当期利益 6.7億

1Qでの引渡はマンション278戸+戸建18戸=計296戸
1Qの引渡予定戸数は395戸ですから、
395−296=99戸の売れ残りとなります。

99戸の内訳は稲毛4戸と柏の葉95戸だと思われます。
在庫が残っているのはこの2物件しかありません。
稲毛4戸はMAX値ですから、稲毛の残が減っているのであれば、その分柏の葉の在庫が増えることになります。

柏の葉は70戸くらいは完成在庫はあるだろうと思っていましたが、想定以上に在庫が多かったです。256戸のうち95戸の売れ残りですから、値引きなしの完売は難しいだろうと思います。
フージャース初の大型完成在庫なので、フージャースがどう処分するつもりなのか、あとでIRに聞いてみたいですね。


そうは言っても、柏の葉以外の物件の売れ行きは好調でしたし、大量の完成在庫は想定済みの今期予想だったため、業績は計画通り進んでいます。

売  上  73.4億円
経常利益  11.4億円
粗利益率  26.7%(25.7%)
販売管理費 10.7%(8.8%)
経常利益率 15.5%(16.9%)
※( )は18.3期実績
売上の少ない1Qで経常利益率15.5%ですから文句のない数字です。


中間決算予想は、
売上145億円、経常利益17.5億円ですから、
売上 145−73.4=71.6億円
経常利益 17.5−11.4=6.1億円
を2Qで達成すればOKです。

2Q物件の大宮と津田沼は完売しているので、
大宮  73戸×2500万円=18.25億円
津田沼 132戸×3500万円=46.2億円
合計  64.45億円

経常利益率を1Qと同じ15%で計算すると、
64.45×15%=9.67億円
となるので利益は計画を超過します。

1Q売れ残りの稲毛と柏の葉が売れれば、その分上方修正分となるでしょう。


最後にB/Sのチェックをしますと、

販売用不動産    16.7億円
仕掛販売用不動産 295.5億円

柏の葉の最多販売価格帯が2200万円代〜2300万円代なので、物件の平均単価はこのあたりになると推定できます。
粗利を75%と想定すると、
16.7億/(2300万×75%)=96.8戸となり、会社の発表数字と完成在庫は概ね一致します。

有利子負債    158.3億円
株主資本比率   29.8%

株主資本比率が30%を下回ってきました。
土地をハイペースで仕込んでいるので、これは仕方ありません。
フージャースの財務方針として、株主資本比率の30%維持があるので、30%を長期間に下回ってくるようであれば、増資の可能性はあると思います。
今の時期に公募増資なんてしたら株主が怒るので、株価と株主資本比率を見ながらということになるでしょう。


ここまで書いたら、出だしに書いた「順調だけどどうするんだろう?」はご理解頂けるかと思います。
順調:計画達成は確実な好決算
どうする?:柏の葉の完成在庫と公募増資

です。
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