オルタナティブ投資入門の要約その2です。

その1


第4章 ヘッジファンドの投資戦略


・株式ロング・ショート
機動的にロング・ショートポジションを取り、αだけでなくβも取りに行く戦略。βを取りにいくため市場変動を受けやすい点が、他のヘッジファンドと異なる。
一番最初にヘッジファンドに取り入れられた戦略であり、今も市場シェアは一番高い。

・債券アービトラージ
価値計算上または統計的にみて、本来の価格から剥離している複数の債券を探し出し、割高な債券をショートし、割高な債券をロングする戦略。
個別銘柄アービトラージが比較的優れた手法である模様。

・CBアービトラージ
CB(転換社債)と同一発行体の他の証券との価格の関係から、収益を追求する戦略。
CB起債量の減少、流入資金の増大により、構造的に収益機会が減少傾向である。

・リスク(M&A)アービトラージ
企業買収合併取引に当たって、買収企業が被買収企業に支払いを約した価格と、買収発表後にマーケットで取り引きされる価格差を収益として享受する戦略。
個人投資家にもMBO時にこういうことをする人は見かけますね。

・ディストレスト証券
財務面で困難に陥っている企業へ投資する。市場で割安に放置されている投資対象を発掘して投資し、合理的な回収を図る戦略。
「ハゲタカ」ファンドと呼ばれることもあるが、「最後の買い手」という市場流動性を保つ役割を担う。第一人者はウォーレン・バフェット

・株式マーケット・ニュートラル
株式に投資をするがβを排除しαのみを収益の源泉とする戦略。βも収益と捉える株式ロング・ショートとは対照的

・グローバル・マクロ
為替・金利・株式・商品などあらゆる市場で市場の歪み・矛盾やトレンドに投資機会を見いだし、市場の方向に関係なく収益を追求する。
あらゆる投資手法を駆使するため、マクロ戦略はマルチストラテジー・ファンドであるとも言える。
ジョージ・ソロスやジュリアン・ロバートソンなどに代表され、1990年代にはヘッジファンドの預かり資産の50%超を占めたが、LTCM危機によりシェアは激減した。

・マネージド・フューチャーズ
テクニカルやマクロのファンダメンタルズを重視したトップダウン・アプローチに基づき、上場先物市場で取引を行う。コンピュータシステムによるトレンド追従戦略が主流。
株式ロング・ショート戦略とともに長い実績を有する。
各種アービトラージや株式マーケット・ニュートラルと言った戦略は、市場の効率化を前提とし、市場流動性の確保が絶えず問題となっているが、マネージド・フューチャーズにはそういったものは関係なく、ポートフォリオの分散という観点では貴重な存在となっている。


日本で個人投資家が気軽に購入できるものとしては、
・株式ロング・ショート
スパークス・ロング・ショート・ストラテジー
住信 LSオープン

・株式マーケット・ニュートラル
GS ジャパン・ニュートラル
・マネージド・フューチャーズ
イーバンク e501
ランドマーク

・ファンド・オブ・ヘッジファンズ
マネックス アジアフォーカス
と言ったものがあります。
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