極東証券18.3期決算を発表しました。

純営業収益:11,829百万円(+35.5%)
営業利益:5,097百万円(+52.2%)
経常利益:6,007百万円(+66.5%)
当期純利益:3,661百万円(+29.7%)
EPS:110.13円


会社予想及び四季報予想を若干ながら上回り、好業績で着地しました。


極東証券の売上構成比を見てみます。
kyokutou18.3


















18.3期は株式市場が好調であったことが業績好調の主要因ではありますが、それもで株式による売上は全体の56%程度で、証券会社の割には株式への依存が少なくなっています。

この売上構成が株式不況時でも赤字にならない原動力です。


決算短信のP4にある中期的な経営計画を読むと、極東証券の特徴が良く分かるので、極東証券のことをよく知らない人は一読してみて下さい。

新規顧客の半分が既存顧客からの紹介です。
我々のようなネット証券利用者には理解しがたいですが、利用者しかわからないメリットがあるんでしょう。
高利回りの私募ファンドとかがいっぱいあるのかな?(笑)
実際、藤巻ファンドという私募不動産ファンドはあります。

ネット証券の全盛期に、こういう昔ながらの証券会社が好業績をあげているというのはなんとも面白いですね。

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(続き)

決算の発表は場中に行われたようですが、株価は発表後下がってしまいました。
材料出尽くしのようです(涙)

ヤフー掲示板によると今期予想がなかったからでは?と言う意見を見ました。

上場時は東証から、
極東証券さんは業績が安定しているんだから通期予想してよ。
と言われ通期予想を発表しましたが、今回は見送ったようです。

私が思うに、株式市場の動向に関係なく出せる数字は売上100億円以下なんじゃないかと。しかし、そんな数字を出したら減収ですから株価は売られます。
だから業績予想が出せなかったんじゃないかと思うんです。


今期はREITの上場2本を予定していますし、ヘッジファンドによる損失もありません。株式以外の増収材料は十分あります。
株式市場がそこそこ好調であれば、今期を上回る数字は出ると思うんですけど、さてどうなんでしょうね?


■PS
Value Investment since 2004さんが詳細な決算分析をしてくれています。私の分析なんて比べると蚤です(笑)
必見ですのでぜひ確認しておいて下さい。
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