フージャースからプレスリリースが出ました。

【お知らせ】「構造計算書偽造事件」について

フージャースは
姉歯との取引はない
とのことで安心しました。

フージャースは建築業者や設計事務所、
検査機関は物件によってバラバラです。
ですから、 今回の耐震構造計算書の偽造は、
まず出来ない仕組みになっています。
偽造は建築業者や設計事務所と組まないと難しいですから。

しかし業者がバラバラだけに、
どこかで姉歯と繋がりがあるかも?
という不安がありました。
が、関係は一切なし!とIRしてくれたことで、
安心して眠ることができそうです(笑)


フージャースは価格の安いマンションを作っているので、
ヒューザーと同様のことあってもおかしくない、
という意見を結構見ます。

フージャースは東証1部上場企業ですから、
普通のマンデベよりはずっと信用力があるは会社にも関わらず、
そういう意見が出てきます。
確かに悪いことをする一流企業はありますから、
これは仕方のないことでしょう。


ところでヒューザーが上場していたとして、
投資家の立場から見破ることは可能だったんでしょうか?
私は難しかったんじゃないかと思います。

品質を客観的に調べるとすれば、
粗利率ということになるでしょう。
マンデベの粗利率は20%くらいが相場です。
30%近い会社があれば、
それはぼったくりですから注意しましょう(笑)


しかし、この粗利率、
ヒューザーには役に立たなかったんじゃないかと思います。


原価4000万円、販売価格5000万円のマンションを、
手抜き工事で500万円カットしたとします。
この場合、原価は3500万円になります。

ここで販売価格を5000万円のまま据え置いたとすれば、
粗利率は30%となり、財務諸表から読みとることが可能です。

しかし、販売価格も500万円引き下げられると、
粗利率は22%ですから、妥当な値になってしまいます。
ヒューザーのマンションは安いことが一番の特徴のようなので、
偽造によるコスト削減は、顧客に還元?していたんだと思います。


ヒューザーのマンションで唯一おかしいのは、
売値が同業他社と比べて安い、
という1点のみになってしまいます。

安くできる秘密が何なのかを探ることは定性分析ですが、
定性分析はかなり難しい分析方法ですから、
探ることは非常に困難なものになります。


フージャースの場合は、
普通、マンデベは購入しない駅から遠い土地を仕入れることで、
販売価格を安くすることに成功しました。

ただ、普通のマンデベが手がけない不人気の土地ですから、
販売することは簡単ではありません。
フージャースはマーケティング力と販売力が強力なので、
完売することが出来ているわけです。

フージャースは安いマンションが強みのように思われていますが、
実際はマーケティング力と販売力が強みなんですよね。


こういう風に安くできるカラクリが解ればいいんですが、
ヒューザーにはあったんでしょうかね?
ヒューザーも表面上の強みは言うでしょうから、
妥当な内容であれば、騙されていた可能性は高そうです。
本当の強みは違法建築だったわけですからね・・・。

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(続き)

今回の事件は、マンション業界全体にとって大きな痛手だと思います。
マンション販売が低迷する可能性はあると思います。

しかし、今回の事件で得をしたところがありますね。
それは日本ERIです。

マンションなどの構造計算書を偽造していた姉歯建築設計事務所(千葉県市川市)の姉歯秀次1級建築士(48)が、計算書をチェックする民間確認検査機関をめぐり、以前確認申請していた日本ERI(東京都港区)のチェックが厳しいとの理由で、イーホームズ(新宿区)に変えていたことが20日、分かった。
同事務所から建物のデザインを請け負っている設計士(45)が同県船橋市内で記者会見し、明らかにした。(時事通信)


もともと検査機関の最大手ではありますが、
これで業界トップのブランド力を持つことが出来たと思います。
消費者は日本ERIを優良マンションの目安にするんでしょうね。
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