成長率とPERの関係の第3弾です。

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前回までの話で、高成長高PER銘柄は思ったより儲からないことを書きました。
では、実際に成熟した企業というのはどのくらいの評価になるのか、知っておく必要があります。

以下の銘柄は、時価総額ランキングTOP20の企業と、その今期予想PER(四季報)を抜粋したものです。

トヨタ自動車 14.7倍
NTTドコモ 17.6倍
日本電信電話 18.7倍
みずほフィナンシャルグループ 13.9倍
三菱東京フィナンシャル・グループ 29.7倍
三井住友フィナンシャルグループ 16.0倍
武田薬品工業 19.3倍
ホンダ 12.1倍
日産自動車 10.7倍
キヤノン 14.2倍
セブン&アイ・ホールディングス 44.3倍
松下電器産業 41.6倍
ソニー 405倍
東京電力 16.3倍
UFJホールディングス ?
ヤフー 164.8倍
JT 17.7倍
三菱商事 9.9倍
野村ホールディングス 31.2倍
ミレアホールディングス 30.9倍

一部に高PERで評価されている銘柄もありますが、全般的にはPER20倍以下に収まっています。
20倍というのは、世界の株式の平均PERでもあります。


どんな成長株でも企業が成熟してくると、PER20倍以下になることは間違いないでしょう。
つまり、高PER銘柄はPER20倍以下にディスカウントされるものである、と認識して投資しなければなりません。

高PERの代表業界であるネット株でも、将来的にはそうなると思います。
ヤフーの場合だと、PERは1/8になってしまう計算です。
業績が8倍に上昇してもプラスマイナスゼロですから、今からの投資はかなり厳しいだろうなぁという感想を持ちます。

反対にPER20倍に満たない銘柄であれば、悪くても横這い、良ければ上昇する可能性もあるわけで、バリエーション面の下落不安はないのが、大きな投資メリットになります。
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