成長株投資をしていつも悩むのが成長率とPERの関係です。

年率10%成長の銘柄と年率20%成長の会社では、割安とされるPERは当然違ってくるはずです。
この違いをどう見分けるのか。
これはすごく重要なことだと思います。


私が最近意識し始めた指標は10年回収というものです。

一般にバリュー投資と言われるPERの基準は10倍です。
PER10倍という指標は逆数を取ると利回り10%となりますよね。
つまり10年で投資資金を回収できるということです。

株式投資に限らず、幅広く投資商品見てみると、
不動産投資は利回り10%が基準となっています。

また、安全性で1番である国債をみると、アメリカ国債の利回りは5%となっています。
元本確保の国債の利回りが5%なんですから、リスクの高い株式投資では、5%より高い数値、2倍の10%程度は欲しいところではないでしょうか?

実際に事業を起こす時や、株式投資で会社を丸ごと買収する場合、何年で資金を回収したいか考えた場合、私は10年くらいで元は取りたいなぁと思います。

10年ひと昔という言葉もあるように、人間の生きる時間を考えると、10年というのは区切りになる年なのでしょう。
こうして見ると、バリュー投資の基準値PER10倍というのは、非常にバランスの取れた数値であることがわかります。だから基準になっているんでしょうね。


10年回収という基準は、投資の1つである成長株投資でも当てはまるものですから、10年で回収できそうなPERで買うことが必要になってきます。

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表を見ると、
10年で回収するには、
PER10倍→成長率0%→10年後利益1倍
PER12.5倍→成長率5%→10年後利益1.5倍
PER20倍→成長率15%→10年後利益3.5倍
PER30倍→成長率23%→10年後利益6.4倍
PER50倍→成長率33%→10年後利益13.3倍

になることが必要です。

PER50倍の銘柄を買うということは、10年後には13倍の規模になっていなければなりません。10年後の利益を予想するなんていうのは、その企業の社長でもわからないでしょうから、相当な賭けになってきそうです。

成長力を読むというのはそれが投資の中で一番難しいことなので、成長率は十分に余裕を持って見ざるをえません。
そう考えると投資できるPER水準というのは、せいぜい20倍くらいが限界になるのではないでしょうか?

保有銘柄ではアセットMとダヴィンチがPER20倍を越えています。
これはよろしくないなぁ・・・。


私の主力銘柄、PER15倍のフージャースの場合は、年率9%成長、10年後利益は2.2倍になっていれば良いことになります。
2.2倍以上成長できれば、その分はサプライズということになり、プラスアルファの株価上昇が期待できるということになりそうですね。
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