儲かる投資法の代名詞であるバリュー投資ですが、「実践的スペキュレーション」という本で、清算価値以下で株を買うグレアム流バリュー投資では儲からない、と書かれているらしい(笑)です。

詳しい情報は、投資をまじめに考える−とくに、割安株投資さんを参照して下さい。
詳しい分析がなされています。

アメリカでグレアム流バリュー投資を実戦した、Rea-Graham Balanced Fundというファンドがありましたが、インデックスをも遙かに下回るリターンしか得られなかったようです。

グレアム流のスクリーニング法は
1.株式益回り(PERの逆数)がAAA格付けの債券利回りの倍はあること
2.PERが過去5年の市場の平均PERの40%未満であること
3.配当利回りがAAA格付けの社債の2/3を超えていること
4.有形資産の簿価の2/3未満の株価であること
5.株価が純流動資産の2/3未満であること。ここで、純流動資産とは、(現金を含む)流動資産から流動負債を引いたものである。
6.負債の資本に対する比率が1未満であること
7.流動資産が流動負債の2倍より大きいこと
8.負債が正味の純資産の2倍未満であること
9.過去10年にわたってEPSの成長が7%を超えていること
10.過去10年にわたって減益だった年が2年以下であること
です。

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このスクリーニング法で選出した銘柄に投資した場合、80年までは素晴らしいリターンを得る事ができたようですが、80年以降はさっぱりになったようです。

「ウォール街で勝つ法則」「カウンターゲーム」ではバリュー投資の素晴らしさを数学的に実証していますが、近年はバリュー投資の考え方が広まってしまったために、通用しなくなってしまったと言うことなんでしょう。

最近儲けている人を見ても、単純なバリュー投資ではなく、成長力のある銘柄を割安な時期に仕込めた人が多いようです。
割安な時に投資するという点で、バリュー投資の視点は絶対の基準である事には変わりありませんが、投資するに当たっては成長力というファクターも重要な要素になっていそうです。
バリューで下値を限定させ、かつグロースで上値を追いかける事の出来る銘柄が、黄金銘柄だということなんでしょう。

世界一の投資家のバフェットはバリュー8割・グロース2割で成功しています。さらにはバリュー投資大家のグレアム自身、儲けた銘柄はガイコという成長株なんですよね・・・。

投資をする上で、成長力という将来を予測する事は一番難しい事です。
分析をしようにも確定した数字がありませんから・・・。
成長力を判断する指標としては、リンチが自著「ピーター・リンチの株で勝つ」で再三述べているように、成長銘柄は生活の中にある→日常生活から感じ取れ!という事になるんだと思います。

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